日本の英語教育全体や入試制度が大きく変化した今、英語が小学校から教科化され、中高を通して一貫した教育へと変化しています。例えば、習得する単語数が大幅に増加し、中学で習う単語が小学校の英語の教科書で登場するなど学習の前倒しがあります。また教科書改訂に伴い、大きく難化し、取り扱うテーマも高度なレベルに変わるだけでなく、知識・技能を習得した前提で授業が進んでいくのも特徴的です。

これから求められる英語力を身につけるためには、簡単なレベルから『読む』と『聴く』を通して単語や表現をインプットし、しっかりと英語の基礎をつくっておくことが大切です。

これからの英語教育

小学校で教科化、中学/高校の変化

英語が小学校から教科化され、5・6年生では600～700の単語を学習します。さらに中学校以降は単語力を前提とした授業となります。小学校の学習内容は小学校卒業までに理解しておくことが大切です。

高校入試は長文化の傾向

高校入試はまだ先の話と感じるかもしれません。しかし、今の高校入試はこれまでの文法重視の問題から、長文理解、図表を組み合わせて解くような問題など、英語力を問う出題傾向に変化しています。

グラフのように中学生の平均的な読むスピードでは、読むだけで時間オーバーです。早くから英語を『読む』『聴く』事で英語に慣れることが大切です。

英語に慣れて得意につなげる

たくさんの語彙を読む･聴く

言葉を反したり、書いたりするためには、たくさんの語彙を『読む』『聴く』というインプットをすることが大切です。読んで、聴いた量が多ければ多いほど『話す』『書く』等のアウトプットのとき、様々な伝え方ができます。

英語を前から速く読む練習

英語に慣れていない人は、下の図のように単語ごとに日本語に訳し、さらに日本語の順番に置き換えて、前に戻りながら読むという時間のかかる読み方です。速読聴英語では、意味の固まりごとに前から読み進める〈スラッシュリーディング〉の読み方を訓練し、読む時間の短縮を目指します。

また、日本語と英語で使う脳の部分が違います。「英語が苦手」と感じる人は、英語の言語中枢が出来上がっていないため、英語の内容を理解しようとすると、まずは日本語で理解してから英語に変換します。その結果、時間がかかり「英語が苦手」と感じやすくなってしまいます。「英語を英語で考える」には、英語の言語中枢を形成する必要があります。